年末年始に読んだ本など

あけましておめでとうございます。
年賀状をようやく出し始めました。
 
■「生物と無生物のあいだ福岡伸一

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

 
とても面白かったです。
筆者は、生物とは何かという解けない謎を探求します。
生物学を話題にしているのに、美しい小説のような感触があります。
研究者に、こんなに巧い文章を書かれてしまうと、
サイエンス・ライターは困るのではないでしょうか。
 
■「君のためなら千回でも(カイト・ランナー)」カーレド・ホッセイニ
君のためなら千回でも(上巻) (ハヤカワepi文庫)

君のためなら千回でも(上巻) (ハヤカワepi文庫)

君のためなら千回でも(下巻) (ハヤカワepi文庫)

君のためなら千回でも(下巻) (ハヤカワepi文庫)

 
友人が絶賛していて気になる本。
まもなく映画も公開されます。
帰省中に読もうと思って、空港行きのバスに乗り込む直前に、
近所の駅前の書店で探したけれど、見つかりませんでした。
セントレア丸善でも探したけれど、狭い売り場には、
売れ筋と空の旅関係の本しかなく、残念ながら買えませんでした。
また次に出会う機会があれば、読みたいな。
 
■「その名にちなんで」ジュンパ・ラヒリ
その名にちなんで (新潮文庫)

その名にちなんで (新潮文庫)

 
上の本の代わりに、買った本。
さきほど読了。
大げさなドラマは何もない、けれど読み進みたくなる、不思議な話でした。
アメリカに住む移民の子供を描いていますが、
自分の名前が嫌いな人、故郷を離れた人、親世代の価値観と相いれない人など、
主人公の心の揺れに共感してしまう読者は多い気がします。
これも映画化され現在公開中とのこと。
 
■「竜馬がゆく司馬遼太郎
新装版 竜馬がゆく (1) (文春文庫)

新装版 竜馬がゆく (1) (文春文庫)

新装版 竜馬がゆく (2) (文春文庫)
新装版 竜馬がゆく (3) (文春文庫)
新装版 竜馬がゆく (4) (文春文庫)
新装版 竜馬がゆく (5) (文春文庫)
新装版 竜馬がゆく (6) (文春文庫)
新装版 竜馬がゆく (7) (文春文庫)
新装版 竜馬がゆく (8) (文春文庫)
 
上の本を携えて、熊本行きの便の搭乗口へ急いで歩いていたら、呼び止められました。
これから鹿児島へ帰省する卒業生でした。
その彼が、手にしていた一冊。
自分も、大学卒業したての新入社員の頃に読んだなあ。
 
■「かわ」加古里子
か わ (こどものとも絵本)

か わ (こどものとも絵本)

 
去年の夏、福岡アジア美術館の「絵本ミュージアム」の絵本売り場で見た本。
どこかで読んだおぼえがあるけれど、どこで読んだのか…。
保育園? 小学校? あ、あった。
帰省中の実家にありました。
川の一生と人間との関わりを、精密な絵で解説している。
何度も読み返した、お気に入りの絵本。
そうか、家で読んでいたんだな。
 
■「地球はまるい」アンソニー・ラビエリ
地球はまるい (かがくのほん)

地球はまるい (かがくのほん)

 
上の本と同じく、こどもの時に何度も何度も読み返した絵本。
科学雑誌の図解のような絵と丁寧な文章で、わくわくしたことを覚えています。
しかし、断片的な内容しか思い出せず、タイトルが出てきませんでした。
新年になって、地球が丸いことを伝える内容だったと思い出しました。
そこでネット検索して、ようやく再会できました。そうそう、これこれ。
残念ながら絶版のようです。

お気に入りの絵本2冊は、どちらもノンフィクションです。
物語・ファンタジー系が苦手なのは、昔からのようです。
三つ子の魂なんとやら、かしら。