怪しい広告

いつもは無視するが、のぞいてみた。
今日みたのは、催眠CDで英語のリスニングがよくなるというもの。
多くの経験談をたたみかけて、読む者を引き込んでいく。
数回クリックすると、ようやく価格や購入情報まで辿り着ける。
「あなたは本当にラッキーです」とはやしたてる。
この商品の効果の真偽は別として、明らかに怪しい販売方法だ。
こんな怪しい広告が、わりと真面目なメールマガジンに掲載されていた。
読者は、信頼できる広告だと勘違いしてしまうかもしれない。
しかし、信頼できる(できそうな)メディアが、信頼できる広告を掲載しているとは限らない。
広告内容を吟味できない者が悪いと切り捨てることもできるが、どんな広告でも無条件に掲載するメディアにも責任があるはずだ。
広告収益モデルのメディアにとって、広告すなわち収入源だから、断りたくはないだろう。
しかし、オーディエンスの信頼を得るには、広告掲載のセンスにも気を配らなければならない。
既に、大手メディアの広告掲載基準や、たばこや消費者金融などの特定商品の広告を自粛している例はある。
しかし、これらは外圧によって、または外圧を恐れての受け身の対応ではなかっただろうか。
それぞれのメディアや広告代理店が、各々自主的にセンスよく独自の掲載方針をつくって発表すれば、メディアの特徴が表れて面白いことになると思う。