おかねのかたち

フェアトレードショップで、「未来バンク」という試みを知った。
預けたお金の行方−−融資先を明確にしているのが特長だ。
いまのところ、元本は保証されないし、いつでも引き出せなかったりと、他の金融サービスには及ばないが、徐々に便利になっていってほしい。
いまは、どの金融機関も同じような資金運用をしている(よく知らない)けれど、それぞれの金融機関が、独自の融資ポリシーを掲げたら面白くなると思う。
たとえ金利が少なくても、融資ポリシーが健全な機関なら預けてもいいという預金者はいると思う。
イスラムの国では、預金者には金利がつかないイスラム銀行があるとか。
なんだか、もっといろんなかたちの銀行が存在できる可能性があるのに、ひとつのかたちに絞られている気がする。
巷で流行しはじめている地域通貨も、「存在できるはずだった」おかねのかたちのひとつだろう。
国民通貨(国家通貨)やグローバルマーケットを全否定しては、今の生活が維持できないだろうけれど、それに替わる「プリミティブなおかねやきもち」が身近にいきいきと流通する世の中もいいなと思う。