うるさい電光掲示板

さいきん新幹線に乗る機会が増えた。
ワゴン販売が音を出すようになったのも迷惑だけど、いちばんうっとうしいのが車両扉の上にある小さな電光掲示板だ。
停車前の駅名表示だけなら情報価値があるけれど、その他の時間帯も常にニュースと企業広告を交互に流している。
Ticker(ティッカー)というのかな。
流れる文字というのは、人の目につきやすく、ついつい読んでしまう。
だから、スクロールや点滅表示は、重要な情報のときに限って使う方法にすべきだと常々思う。
あの電光掲示板で気になるのは、いわゆる全角表示の英数字だ。
「見知らぬ荷物は云々…」という注意文の英語表記が全角表示で間抜けすぎる。
文字数の多い単語は1画面に収まっておらず、読みづらいことこの上ない。

ある幹線道路に愛知県警察が設置している電光掲示板も、誤った使い方をしている。
わずか5文字3行のスペースに、「交通安全」のような虚しい標語がいつも点滅している。
工夫をこらして、信号機を「(●●●)」(丸は色違い)とか、ケータイを、




とか、顔文字「(^^)ノ」とかを表示している。
しかし、そんな表示を、わざわざ見ていては前方不注意で事故を起こしかねない。
このような、日常的な表示は、通常の文字だけで、地味に表示しておいてほしい。
緊急時だけ点滅すれば、日常とのコントラストが高まり、ドライバーの注目も集まる。
しかし、常に点滅表示していては、ふだん通るドライバーから見向きもされなくなる。
実際、今日は、「●●交差点 南進行禁止 火事のため」と表示されていたが、誰も見ていないのか、その方面へ車を進める車列が続いていた。