マイアヒ

さいきん、「恋のマイアヒ」という曲が流行している。
CDには、アニメーションがおまけでくっついている。
CDショップの店頭では、おまけのアニメがループ再生されていた。
このアニメが、ネコのキャラクターが踊っている、いかにも2ちゃん風のイラストだったので、ちょっとびっくりした。
洋楽なのに、CDジャケットまでこのイラストなので、どうもヘンだ。
 
調べてみたら、もともとこのアニメはFLASHで、ネットでは結構前から人気があったらしい。
空耳アワーみたいに、ルーマニア語の歌詞がヘンな日本語に聞こえるため、曲にあわせて、その日本語を表示している。
 
そのアニメが、奇妙なことに本物のCDのジャケット・おまけに昇格していたのだ。
(内容はネットの画像転載などが削除され一部改変されていた。)
おそらくレコード会社がプロモーション用にアニメの使用権を買い上げたのだろう。
ネットで流行したとなれば、それだけで売上げが見込める。
ブログの書籍化と同じ構図だ。
 
しかし、このFLASHは、もともと無許諾でネット公開されていたのだから、明らかに原曲の著作権を踏んでいる。
にもかかわらず、レコード会社は、このFLASHの作者を訴えもせずに、容認し購入したのか。
あるいは、作者を訴えない代わりに、FLASHの提供を突きつけた?
いずれにしても、なんらかの取り引きがあったのだろう。
 
この辺りの経緯を知りたくて検索したけれど、ヒットするのはFLASHを紹介するブログばかり。
お金や権利が絡むと、人は無口になるのか。
結局わからなかった。
 
それはともかく、面白いFLASHコンテンツを作れば、ふだん著作権にうるさいレコード会社も賞賛してくれるなんて、結構なフリーカルチャー社会だ。
FLASH作者さん、じゃんじゃんやってください。
 
ちなみにこのキャラ、「のまネコ」といってグッズ販売まで始めている。
 
そういえば以前、「恋はメキメキ」って邦題の曲もあったなあ。
ヘンな邦題は、いつも「恋」で始まるらしい。
 
(2005.09.11 一部修正)