飲食は文化

ちょっと前の「せんだいメディアテーク」のメールマガジンに感心しました。
館内で飲食できない現状を紹介しながらも、でもそれっておかしいよねと胸の内を告白しています。
こんなことをスタッフが公に言える公共施設が、他にあるでしょうか。
せんだいメディアテークには希望があるなあ。

■7・・・メディアテークひと言メモ10「昼休み時間」
公務員の休息時間の廃止にともなって昼休み時間が15分短縮されまし
た。近隣の飲食店では程度の差こそあれ売り上げに影響が出ているの
だとか。忙しいことを美徳とする日本人にとって、昼食をとるだけで
あれば45分が短いということはないでしょう。しかし、いっしょに飲
み食いすることがもたらす人間同士の垣根を越えたコミュニケーショ
ンが、固定観念の解放や新しいアイディアの生産のためにも、とても
手軽で楽しい手法となりうることは否定できません。その効果を一定
のけじめのなかで享受するために、社会の食事文化が洗練されてきた
ともいえるでしょう。
メディアテークにはカフェがありますが、一般のかたがお弁当を持ち
込んで食べることのできるスペースはありません。スタジオなど、メ
ディアテークで長時間活動する方のために「軽い飲食」ができるコー
ナーが7階の北側にあるのみです。本来館内どこであっても周りの人
や環境に影響を及ぼさない「ほどほど」の飲食であれば目くじらを立
てることでもないのですが、実際はコントロールがとても難しく、い
きおい「一律禁止」になるというわけです。しかし、創造的な活動を
応援する公共空間としては、もうすこし豊かな食事文化を醸成する取
り組みがあってもいいのではないでしょうか。いま7階の5番チューブ
の周辺では、臨時カフェの計画が進行中です。創造的活動のためのさ
まざまな情報交換や交流を進める場として、飲食を機能させる実験が
できればと考えています。
http://www.smt.jp/diary/